カレーライスの思い出


今日は入院さんに引っ掻かれたり(本人はそのつもりはない)、
突発的な動きに対応したので少し疲れておりました。


そんな夕方、一人の患者さまに声をかけられる。

日曜日退院ですと。

ハハは土日休みなんで慌てて声をかけてくれはりました。


「本当にありがとうございました」とウルウルと。


確かにこのお方は入院時はとってとってもしんどそうで、
このまま寝たきりになるのか…なんて、本人だけでなく周りも少し思っていたかも。

ちょっと、ほんのちょっと食欲が出て来たというか、口にモノを入れられる様になった時、

ゼリー食では味気ないなと、たまたま余っていたカレーライスを
「特別で、内緒ですよ」な〜んてお渡しした、かすかな記憶あり。

このお方もそのカレーの事と、
ずいぶん長い間、洗われてなかった髪を、たまたま風呂当番のハハが洗って差し上げたのが
印象的だったらしい。


それから、少しずつ少しずつ活動量がアップして、
今では単独でバスに乗って買い物に出られるように。


身体的な疾患はあるにしても、こころまでしんどくなると大変。


「病は気から?」
「いや、ま、持病をお持ちでも、少しでもここんとこが楽だったらね」
と胸をさすりながら談笑。



「ぼちぼち行きましょう」
「しんどくなったらまたどうぞ」
「私らはここにおりますし、いつでも、ね」
な〜んて、良い事言うなあ、私。と心の中で自画自賛してたら…


「もう来ませんから〜!」と強く返され、大爆笑…


ま、入院せずに済めばそれが一番ですなあ。


カレーライスと言えばキャンプの思い出ですが、また違った思い出ができました。